刀剣乱舞:一期一会(二)

如月

拝啓

 主君様。

 本丸の桜木はもう散り始め、桜吹雪の風景を二度と見えませんでした。

 主君様が離れていってから、刀剣たちは霊力を失って、続々と本体になりました。本丸も静かに変わりました。

 はじめもう戦場に出ないと喜んていた江雪左文字も寂しいと感じ始めました。

 今朝、二人の弟さんが目覚めません。

 五虎退が彼らの本体を抱いて、悲しく泣いていました。

 それでも、主君様ご安心してください。わたくしは必ず彼らの世話をちゃんとしますから。

 午後、燭台切などのみんなと話し合いました。彼らは主君様の顔をもう覚えないそうです。どうして自分がここに来てのをも忘れました。

 実は、わたくしも少し怖いと感じます。

 が、自分に教えて、主君様が審神者をしている間に、わたくしも主君様の刀剣男士でございます。いつも主君様のそばにいますから、主君様への記憶が誰よりももっと深いはずなのです。

 主君様を決して忘れません。

 主君様が離れていってから、もう三十日目です。                      

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